TOEICリーディング問題の Part5 は、文法・語彙問題です。学生時代にも解いたことがあるような、短文穴理め問題になります。
文法問題は、高校までの基礎的な文法を理解していれば、解くこと自体はそれほど難しくは感じないで しょう。
一方、語彙問題については、学生時代までに覚えた単語以外の出題も多々見られるため、何か1つ、自分が信頼できるTOEIC用単語集をマスターしておきましょう。
さて、Part5の最重要ポイ ントは「いかに速く解くか」 です。
というのも、リーディング問題はPart 5~7までありますが、このうち Part7の読解問題が解くのに非常に時間がかかるんです。
そのため、Part5・6でできる限り時間をかけないようにしないといけません。
でないと、Part7が時間内に解き終わらず、最終的にたくさんの問題で適当にマークせざるを得ない状況(俗にいう「塗り絵」)に追い込まれます。
Part5の時間配分や特徴、そして出題傾向を理解して、どうすればより速く問題を解いていけるのかを検討していくことが重要になります。
では、 まずは Part5 文法問題の時間配分から説明していきます。
TOEICリーディング Part5 は 1問平均20秒で解く
最初に、Part7の時間配分から考えます。Part7を時間内に解くとすれば、最低でも1問につき1分は確保したいところです。
そして、Part7の問題数は全部で54問あります。3分間ほどはゆとりを持たせるとしてPart7に配分する時間は、54 (1間1分×54問) 分 +3分 = 57分です。
するとリーディング問題全体の試験時間は75分なので、残り18分をPart5と6で分け合うことになります。
Part6を1問30秒で解くとすると、Part6は全部で16問なので、配分する時間は8分となります。すると、残りの10分がPart5に配分されるわけです。
Part5 は30問ありますから、10分 (600秒) ÷ 30問 = 20秒 ということで、1問20秒で解くことが理想となるでしょう。
ちなみに、文法問題の中にはとても単純で簡単な問題も用意されています。
それらは、上手くやれば解くのに5秒ほど、マークに3秒ほどで、 合計8秒くらいで解けてしまうでしょう。
そのようにして簡単な問題を一瞬で解くことができれば、語彙問題など比較的時間のかかる問題に20秒以上の時間を割くことができます。
なので、上手くやればPart5の平均1問20秒というのは不可能な基準ではないと思われます。
Part7に時間をできるだけ割くために、Part5を可能な限り素早く解くことを意識してください。
TOEICリスニング Part5 の特徴について
短文穴埋め形式の文法・語彙問題
次にTOEIC Part5の特徴ですが、 百聞は一見に如かず、まずは実際の問題形式を見てみましょう。
During the sales period, sales representatives worked very ——- with their supervisors.
- (A) closer
- (B) close
- (C) closely
- (D) closest
ご覧のとおり、問題文に空欄があり、そこに4つの選択肢 (A) ~ (D) の中から文法または語彙的に正しいものを挿入する問題となります。
学生時代からなじみのある問題形式ですね。
正しい品詞を選ばせる問題が多い。
上の問題で選択肢を見てみると、どれも「close (親密な)」という1つの単語の品詞が異なるものになっています。
それらの中から空欄にふさわしいものを選ぶわけですから、出題の意図は
「空欄にはどの品詞が入りますか?」
を問うていることが明白です。このような、
「1つの単語のあらゆる品詞が選択肢に並んでいて、正しい品詞を選ばせる問題」
という問題形式が一番多いのが、 Part5の特徴の1つになります。
解答に関係なさそうな箇所は流し読みでよい。
ではこの問題を解いてみましょう。 なお、以下の解説では、高校までの基礎英文法が理解できていることを前提としたものとなっております。
もしも内容が意味不明の場合は、私の説明がヘタクソの可能性もありますが、 まだ基本的な英文法の理解が不十分の可能性もあります。
そのときは、基礎英文法が学べる記事もご参照ください。
さて、先頭から読んでいくと、
During the sales period,
とあります。During + 名詞ですから、前置詞句の部分ですね。この部分には空欄はなく、どうやら解答するのに関係はなさそうです。
このような、 前置詞句や従位接続詞の部分など、
文全体を修飾しているにすぎない箇所で、その中に空欄が含まれていない
ときは、その箇所は基本的に解答に影響のない部分だと考えてよいでしょう。 なので、サラッと流して読む程度でよく、
「意味を正確にとらえなければ!」
と構える必要はないです。
他にもPart5には会社名などの複雑な固有名詞などがよく登場しますが、名前などはもうほとんど無視してよいです。
ただ、会社名から何の職種なのかが分かるとき、例えば「King Fitness Center」という名前なら、
「あ、フィットネスクラブなんだな」
とだけ分かれば、 それが文全体の意味をとらえやすくしてくれる可能性があるために、その点だけチェックしておけばよいでしょう。
King の部分は完全無視してよいです。
空欄の前後が一番大事
では解答を続けますが、次に続くのが
sales representatives worked very ——-
です。まずはセオリー通り、名詞 sales representatives (営業部員たち) を主語S、worked を動詞Vと判断しておきましょう。
ここで「働く」の意味の work は自動詞ですから、後ろに目的語は来ません。そして空欄の直後を見ると with で、前置詞句が続いています。
ということは、空欄の前後は
「自動詞 副詞 ——- 前置詞句」
という構造ですね。では、この空欄に入れる品詞は何が適当でしょうか?
- 名詞?→ 入れません。 自動詞は目的語をとらないからです。
- 形容詞? → 入れません。 形容詞は名詞を修飾しますが、 周りに名詞はありません。
- 副詞? → 入れます。副詞は動詞を修飾するため、 今回だと worked を修飾することができます。しかも very は副詞で、 副詞は副詞を修飾することができるので、空欄に入る副詞を修飾することができます。
・・・以上を前提として選択肢を見ると、(A) (B) (D) はどれも形容詞です。そして (C) 「closely (親密に) 」だけが副詞ですね。
したがって (C) が正解 となります。
worked very closely with their supervisor 「上司と大変密に仕事をした」
と、文意も通ります。
(日本語訳)「その販売期間中、 営業員たちは上司と大変密に仕事をした。」
いかがでしたか? ここで伝えたいことは、
「空欄前後が一番大事」
だということです。
今回の問題でも、空欄の前後の品詞構造を調べた結果、空欄には名詞や形容詞は入れず、 副詞は入るということが分かりました。
あとは選択肢の中で副詞を選べば正解、となるわけです。
問題の中には、空欄前後だけしか読まずに正解できるものも少なからずあります。
特に、今回のような選択肢に異なる品詞が勢ぞろいしているような問題だとなおさら、 空欄前後の分析だけで正答しやすいでしょう。
空欄の前後は、おろそかしないようにしましょう。
出題されやすい分野について
一言に文法問題と言っても文法の分野はかなり種類があり、その全てを同等にレベルアップさせようとすると、他の勉強をする余裕がありません。
なので。TOEICのための勉強ということであれば、TOEICに出題されやすい文法分野にある程度絞って勉強するのがよいでしょう。
では Part5での文法に関する頻出分野は何かというと、圧倒に一番多いのは、先ほどの例のような「品詞です。
そして2番目は「動詞の変化(過去形・過去分詞形・未来など)」、さらに3番目は「前置詞」といった感じです。
なお、Part5の全30問のうち10問ほどは、語彙問題なります。選択肢に同じ品詞で異なる単語が揃っていたら、語彙問題だと考えられます。
この場合はどれも同じ品詞なので、そこで差はつかず、単語の意味の違いによって答えが決まるわけです。
ですから、やはり英文全体の意味内容から最もしっくりくる選択肢を選ばなければいけません。
語彙問題は意味解釈がより重要になってくる分、文法問題よりも解くのに比較的時間がかかるでしょう。
そのため、文法問題をできるだけ早い時間で片付けて、語彙問題により多くの時間を配分していくようにしていきましょう。
まとめ
今回の記事は以上となります。TOEICリーディングPart5は時間との戦いとなります。
文法問題では空欄に関係ない箇所はサッと読み流し、特に空欄の前後を丁寧にチェックするというメリハリの効いた読み方を意識しましょう。
Part5を理想的に解くことができれば、気持ち的にも勢いがついて、Part6・7の集中力がよりアップするはずです。
徹底的にPart5を対策、そして実戦演習して、Part6へ気持ちよくバトンを繋げられるようにしたいものですね!
コメント
[…] 時間内に問題が解き終わらない (たくさん塗り絵してしまう・・・)● Part5 の短文穴埋め問題をスピーディーに解くにはどうすれば?● Part6 の長文穴埋め問題を解くコツって?● Part7 […]
[…] 詳細については、Part5の解説記事「TOEICリーディング Part5 文法・語彙問題を効率よく解くための対策!」を参照してください。 […]