TOEICリスニング問題 「音は聞き取れるけど、内容が理解できない」 についての対策法

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リスニングは、音はだいたい聞き取れるけど、 意味内容が伝わってこない・・・

そのように悩んでいる人もたくさんいることでしょう。

せっかく単語レベルで音を聞き取れるようになってきたのに、肝心の意味がよく分からない、というのはかなりのストレスだと思います。

かくいう私も、そのことで長い間悩みが尽きませんでした。

(注) ここからしばらく、私の体験談を語り出します。「体験談はいいから、さっそく対策法を知りたい!」という方は、下の目次の ” 2. 本物の「英語を理解できる力」とは? “を押下してもらえれば、そちらまでスキップすることができます。

音は正しく聞こえるが、意味が分からない ー私自身の体験について一

まずは英語の「音」の理解を目指しました

私の場合は 40代から英語の勉強に本気で取り組み始めたのですが、一番最初に取り組んだのが「発音」 でした。

「自分の苦手なリスニング力をアップさせるためには、まずは発音について理解するべきだ」

と考え、市販の発音の教材で学び始め、発音記号発音のルール (フォニックスや弱形など) を覚えるところから始めました。

そして単語やスクリプトを発音のルールに基づいてひたすら声に出して発音を繰り返し、通勤中などはずっとリスニングを続けていました。

特に気に入った5行ほどの短いスクリプトなどは、10,000回以上繰り返したものもあります (さすがにこんなに繰り返す必要はありません(笑) )。


他にも、リスニングカアップの王道の勉強法ともいわれるシャドーイングも日課に取り入れて、同じスクリプトを何度も繰り返し練習し続けました。

他にも、世間で効果的と言われているあらゆるトレーニング法を試していきました。

すると、以前は全く音が聞き取れなかったリスニングの題材が、少しずつ聞こえる箇所が増えていくのを実感できるようになっていきました。

1度や2度ではなく、何度も、何度もです。

まるで絵の上全体にモザイクがかかっていて何の絵が描かれているのか全く分からなかったものが、その一部が突然ポッと消えて、下の絵の一部がハッキリと見えるようになる感じです。

その瞬間は、本当に涙が出そうになるくらいの 感動モノです。自分の勉強のやり方が間違っていなかったと確信する瞬間です。

自分の耳が英語の音に順応していくのを実感するたびに味わえる1つ1つの感動が、これまで勉強へのモチベアップにどれだけつながったことか。

このようにして、英語の「音」については順調に克服していったのです。

聞こえる「音」と、分からない「意味」とのギャップに悩まされる…

英語の音には自信を持ち始めた私ですが、音が聞き取れるようになっていけばいくほど、ある強い違和感を感じるようになっていきました。

それは「音はだいぶ聞こえるようになってきたのに、内容の理解が全然進化していない気がする…」というものでした。

音がよく聞き取れなかったときは、それが原因で意味も理解できないんだと思い込んでいました。

ところが現実は、音を聞きとれても、以前と変わらず意味内容を理解するのには苦労を強いられるのです。

音が聞こえるようになっていくにつれてそのギャップが広がっていくので、強い違和感を感じるのも当然というものです。

本物の英語の読解力を身に付けなければ!

そしてある時ようやく、英語の音の理解と意味の理解は別モノなんだと、ふと気がついたのです。

ですが、じゃあどうすれば意味をスッと理解できるようになっていくのかについて、すぐには答えを見つけ出せませんでした。

こんなとき、普通ならすぐに

「そもそも英語を読む力が足りないから音が聞けても意味をとるのに苦労するんだ。」

と、当たり前のことに気が付くはずですが、 私は自分では英語の読解力にとても自信があったために、 そんな簡単な事実に気が付かなかったのです。

大学受験のときには英語の難解な読解問題で点数を稼いでいたものですから、本当は自分には読む力が足りないんだということに気付かず、

…いや、心の底で、それを認めたくなかっただけなのかもしれません。悲しいことに、実際の私の読解力というのは、

大学受験の時のように英文を何度か読み返して、文構造を分析して、意味をじっくり検討する時間の余裕があるときにはちゃんと読める

という程度の情けないものだったのです。

リスニングのような1回聞いてその場ですぐに内容を理解できるような瞬発力を、私は持ち合わせていなかった。

…このことに気が付くまで、かなり遠回りをしてきたものです。


そしてある時、あらゆる勉強法を試していたころ、「チャンク・リーディング」という英文の読み方があることを知り、それは

英語を、英語の語順のまま理解していく

という読み方でした。そして、この読み方を身に付けるのに大変有効な勉強法が「音読」だということも知りました。

その後はひたすらTOEICの公式問題集のスクリプトを何度も何度も音読していったのです。1つのスクリプトにつき、50回は繰り返すように努めました。

すると、読解のスピードがアップしたのはもちろんのこと、リスニングの意味も少しずつ聴き取りやすくなっていくのを実感できたのです!

TOEIC本番では 3ヶ月間の集中勉強でスコア210アップ !!

その効果もあって、事実、私は約3ヶ月の独学による対策で、TOEICスコアが全体で 590 から 800 へと210点もアップしました。

特にリスニングについては、280 / 495 から 410 / 495 という大幅なスコアアップを達成できたのです。

3ヶ月間で集中して頑張ったことは、主に、公式問題集を解くこと、シャドーイング、そして音読でした。

音読は、確実にスコアアップの大きな要因の1つとなってくれました。


ここまで長々と私の体験談にお付き合いいただき、ありがとうございました。

では、ここからが本題です。先ほど紹介した「チャンク・リーディング」や、それを身に付けるための「音読」について詳しく紹介していきます。

これらをたくさん実践演習して「英語を英語の語順で理解する」ことができるようになれば、リスニングの力は大幅に上昇することでしょう!

本物の「英語を理解できる力」とは?

さて、まず結論から言うと、音が正しく聞こえても意味内容を理解するのに苦労するのは、

  • そもそも単語力や文法力など他の重要な英語力の基礎的な部分が不足している
  • 1回聞くだけで意味内容をその場で理解するという聞き方が身に付いていない

このどちらか (どちらも?) が原因していると考えられるでしょう。

1つ目については、これはもう説明の余地はなく、単語力や文法力を強化していくところから始めるしかありません。

単語については、市販のTOEICに特化した単語帳を使用すればいいでしょう。自分に合うと感じた単語帳1冊をひたすら繰り返し覚えましょう。

文法については、 高校英語までの基礎英文法を復習していけば十分です。

特に、「文型」・「助動詞」・「関係詞」・「各種の品詞」 あたりを集中的に復習していくと効率的でしょう。

なお、私のブログでも基礎英文法の解説を行っていきますので、そちらも勉強のお供にご利用ください。


さて問題は2つ目のほうです。

1回聞くだけで意味内容をその場で理解する

という聞き方が身に付いていないために、積み上げてきた単語力や文法力の成果をリスニングでなかなか発揮できない、という人は多いでしょう。

私自身もそのうちの1人だったので、そのジレンマ、よく分かります。その壁を乗り越えるためには、

英語を英語の語順のまま理解していく

必要があります。そうすれば、1回聞くだけで意味を理解できるようになり、リスニングの速いスピードにも食らいついていけるようになるのです。

本物の英語を理解する力」 というのは、きっとこういう力のことをいうのだと思います。 つまり、

頭の中でいちいち日本語訳に変換せず、日本語を知らない英語のネイティブと同じような聞き方・読み方で理解できる力

です。そして、この本物の英語を理解する力を身に付けるための読み方が、

チャンク・リーディング

というものになります。以下で、この読み方を解説していきます。

チャンクリーディングの読み方とは?

では「チャンクリーディング」 の読み方を、 具体的に見ていきましょう。

She must be genius to understand the difficult logic.

まずは、私たちにとてもなじみのある「返り読み」の読み方で訳してみます。

学生時代に英語を学んだときは、この英文の意味を理解するときに「日本語訳」をしてきました。 それは、

文を全部読んだあと、単語や文法で分からなかった箇所に戻って確認したり、文の構造を分析してから、日本語として正しい語順に並び替えて

その難解な論理を理解するとは、彼女は天才に違いない。

などと訳してきたと思います。

返り読みして日本語訳するのは、とても時間がかかる

確かに日本語訳というのは、私たち日本人にとってそれが一番分かりやすい表現といえるでしょう。

しかしながら、英語を整った、美しい日本語訳に変換するというのは、それを作り終えるまでにどうしても時間がかかってしまいます。

日本語訳は、英語の語順をまるでパズルをするかのようにあれこれ入れ替えて、自然な日本語になった時点でようやく完成するものです。

時間がかかって当然です。

もしもその英文を自宅でソファーに持たれてコーヒーでも飲みながらゆっくり読んでいくのであれば、その読み方でも問題はないでしょう。

ですが、それが普段のリスニングや、試験時間が全然足りないTOEICのリーディング問題に取り組む場合となると、話は全く変わってきます。

英文の一部を聞いた (見た) 瞬間にその部分を理解していき、その連続で、一文全てを理解していく

という、返り読みをせずにその場で理解していかないと、とてもスピードについて行けないのです。

英語を、英語の語順のまま理解する

では、いよいよ「チャンク (意味のカタマリ)・リーディング」の読み方で訳してみます。

She must be genius to understand the difficult logic.

この読み方は、英文を、その語順のまま理解して読んでいく方法です。つまり、

  • She「彼女」
  • must be genius「天才に違いない」
  • to understand「理解するとは」
  • the difficult logic「その難解な論理」

のように、その英語を意味が理解できるカタマリで区分けしていき、そのカタマリごとに意味をとっていくという読み方になります。

ここで大切なことは、カタマリの位置を変更しない、ということです。

そのカタマリの順番のまま」理解するのです。

この例の場合だと、

彼女」・「天才に違いない」・「理解するとは」・「その難解な論理

頭の中でこのように理解するのです。これだけで終わりです。

どうですか?これでも、相手の言いたいことは十分こちらに通じませんか?これが「チャンク (意味のカタマリ)・リーディング」になります。


もしもここで、たとえば「理解するとは」と「その難解な論理」の順番を入れ替えて

「その難解な論理」「理解するとは」

のようにしてしまうと、それは日本語訳をしていることになり、その分だけ時間がかかってしまいます。

「理解するとは」・「その難解な論理」で内容が理解できるのに、わざわざそんなことをする必要がないのです。

無駄なことを省いて必要最小限の作業で理解していくからこそ、理解スピードが速くなり、リスニングなどにも対応できるようになるのです。


そして、究極的には、意味のカタマリでさえも日本語に変換せずに、英語のまま理解する境地を目指したいものです。つまり、

「彼女」・「天才に違いない」・「理解するとは」・「その難解な論理」から

She」・「must be genius」・「to understand」・「the difficult logic」へと、もはや日本語の余地を一切なくす境地です。

それぞれの意味のカタマリで日本語を頭に浮かべるのではなく、代わりにその語句のイメージ・形が浮かんでくるような状態です。

まさに、英語のネイティブと同じような理解の仕方にたどり着くわけです。

TOEICで自分の目標スコアを達成できた後も、英語の上達そのものが楽しいと感じる人は、そんな境地を目指すのもよいのでは?

私も現在、憧れのこの境地を目指して、日々リスニングやリーディング (洋書の多読など) に励んでいます!

「音読」でチャンク・リーディングを身に付けよう

以上のように、チャンク・リーディングで英語を理解していけば、スピーディーな英語の速度に対応できるようになります。

ただ、これまで返り読みのクセが体に染み付いてしまっている状態を、急に英語の語順のまま理解していく方法に切り替えるのは困難です。

特に慣れないうちは、日本語訳の安定した意味内容が恋しく、ぶつ切りの意味のカタマリで内容を理解していくことに抵抗があるはずです。

「英語の語順のまま理解していくぞ!」と固く誓って読み始めたとしても、気が付いたら返り読みをしている自分に気がつくことになりがちです。

なので、「返り読みがしづらい方法」で英文を読んでいき、少しずつそのクセを取り除いていくのが理想でしょう。

そんな、返り読みがしづらくてチャンク・リーディングを身に付けるのに適している練習方法が、「音読」です。

音読は返り読みのクセを取り除いてくれる

黙読をしていると、気が付いたら返り読みをしていることがよくあります。

一方、音読で声に出して読む場合は、「もう一度読み直そう!」と積極的に意識しないと、返り音読は行われません。

そのため、音読をすることで返り読みをさせない環境に自分の身を置くことができるのです。

そして音読練習を日々続けていくことで、次第に返り読みをしないで英語を理解する状態が当たり前のようになっていきます。

返り読みという縛りから解き放たれた自分に出会えるようになるわけですね。


ただし、音読の効果がハッキリと体感できるようになるには、ある程度の期間が必要となるでしょう。

返り読みは、もはや体に染み込んだクセですから、それを取り除くには毎日15分程度の音読を続けたとして、3ヶ月程度はかかるかもしれません。

もちろん人によって、また練習の分量によって個人差がありますが、少なくとも即座に体質が切り替わるとは考えないほうがいいでしょう。

テニスのスイングを身体に覚え込ませるのと同じで、日々の着実な練習の積み重ねがモノをいうわけです。

音読をする際に意識すべきこと

なお、ここで音読をする際に意識しておくべきことを挙げておきます。

  • 意味のカタマリで理解していく
  • 自分が理解できる速さで音読する

ということです。

意味のカタマリで理解していく

これまで述べてきた通りのことです。音読をしながら、意味のカタマリで区切って理解していくように心掛けてください。

そうすることで、理解のスピードが格段に早くなることでしょう。

自分が理解できる速さで音読する

これも大切なことです。自分が理解できない程度の超スピ―ドで音読しても、それはキャパオーバーというものです。効果は見込めないでしょう。

理想は、自分が理解できる最速の速さで音読することです (速音読)。これにより、脳内の英語の処理スピードを自己最速にまで高められます。

さらに、速音読を行えば自分が理解できる速さの限界を突破していけるでしょう。どんどん脳内の英語処理スピードが速くなっていくのでおススメです。

まとめ

この記事は、以上となります。

せっかく音が聞き取れるのなら、意味までしっかり理解できるようになりたいものです。

そのためには、リスニングの速いスピードでも意味をしっかり理解できるようになるための「英語を英語の語順で理解する」聞き方が必要です。

その聞き方を身に付けるために、「音読」で「チャンク・リーディング」を練習していくことが近道になります。

音読はシャドーイングと違って、やろうと思えばいつでもどこでも気軽に練習することができます。

日々のスキマ時間などをうまく活用して音読で練習し、リスニング力の大幅アップを目指していきましょう!

コメント

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