「TOEICのリスニングは、 Part2で一番多くミスしてしまう…」
こういった悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
Part2はたった1文しか話されないため、Part3・4の長い話と比べて簡単そうに思えます。
ところが、むしろその点が Part2 の難易度を高めていて、ちょっと油断して一部を聞き逃してしまっただけで失点してしまうことがよくあるのです。
そのため、TOEICスコア 990 満点取得者の場合でも、リスニング問題では Part2 だけミスしてしまったという人が結構いるようです。
(TOEIC は数問ミスしてもスコア 990 満点取得が可能です)
苦手意識を持つ人が多い Part2の応答問題。ここでしっかり得点できれば、ハイスコアが期待できます。
この記事では、Part2 応答問題の特徴と、その対策方法を紹介していきます。
Part1 とは話し方が異なる点に注意
まず注意すべきは、Part2 応答問題は Part1 の写真描写問題とはうって変わって、話者が急にネイティブスピー カーらしい発音で話し始める点です。
Part1 ではナレーターが語るような、1つ1つの発音が丁寧で、ゆっくりとした話し方のために、聞き取りやすく感じます。
ですが、Part2 はさすがに応答問題ということだけあって、 自然な会話の、スピーディーで流暢な話し方に切り替わります。
まずはその点を意識して構えていないと、1問目から戸惑ってしまう恐れがあるため注意です。
問題冊子は全く見る必要がない
これは Part2 に限ってのことですが、問題冊子は全くもって見る必要がありません。
問題冊子には、
【問題番号】Mark your answer on your answer sheet.
という同じ文が問題番号ごとにずらっと記載されているだけです。同じ文だらけで気持ち悪いと感じる人もいるかもしれません(笑)。
冊子を見る必要がない以上、Part2をリスニングする間は、目を閉じて、音だけに集中することをおススメします。
というのも、これは私自身の実体験から思うことですが、 目を開けていると隣の人の手の動きに惑わされる可能性があるからです。
たとえばリスニング中、 選択肢 B の音声が流れた直後に隣の人の手がマークし始めるのが視界に入ることがあります。
自分自身はまだ B が答えだという確信を持っていないのに、
「え、もしかして B が答えなのか?」
と心が惑わされる恐れがあるのです。
別にカンニングするつもりはなくても、手が動き出すタイミングで隣の人の解答が分かってしまうのが Part1と2の特徴です。
もちろん隣の人が正解しているとは限らないので、そんなものに惑わされて自分の答えに自信が持てなくなってしまわないように。
繰り返しますが、 Part2 のリスニング中は、目を閉じることで音だけに集中できる環境を作ったほうがよいでしょう。
いきなり問題が始まるので、心の準備を
Part1 のときは問題が始まるたびに
No.3 Look at the picture marked No.3 in your test book.
などとナレーションがあるため、その間に写真を入念にチェックしたりして事前準備ができます。
ところが Part2 になると、
No.1
と問題番号の音声が流れた直後に、いきなり会話が始まります。 急に問題進行のリズムがスピードアップするので、そのつもりでいないと焦ります。
複数の問題パターンがある
Part2 は「応答」問題というくらいなので、最初の発話者は相手に対して何かを尋ねたり、事実を伝えたりします。
これに対して応答者が返事をするわけで、自由な会話でない分、発話者の発言の仕方にはパターンがあります。
数はそれほど多くはないので、事前に各パターンをしっかり認識しておきましょう。そうすれば、発言の出だしを特に集中して聞くことで、
「あ、これは〇〇のパターンだな!」
と判別ができるようになるので、各パターンに応じた解法に対応しやすくなるわけです。具体的には、以下のパターンなどが考えられます。
☆ 6W1H疑問文 : Who 「誰が」・What「何が」・When「いつ」・Where「どこで」・Why「なぜ」・Which「どの」・How「どのように」から始まる疑問文のパターンです。 例えば、
- Why did you scold that cute girl yesterday?
「あなたはなぜ昨日、あの可愛い少女を叱ったんだい?」 - Where is he going to park his car?
「彼はどこに車を駐車するつもりなのだろう?」
などです。返答としては、具体的な人名や場所など、聞かれたことに直接返答するものもあれば、間接的な返答(たとえば「なぜ?」と聞かれての返答が 「こっちが聞きたいよ!」など)のときもあります。
☆ Yes/No疑問文: Do you ~? や、Is there 〜? など、返答が「Yes」か「No」で答えられる疑問文のパターンです。例えば、
- Do you want to buy this video game?
「このテレビゲームを買いたいの?」 - Is there a dishwasher in the kitchen?
「台所に食洗器はある?」
などです。 返答としては、もちろん 「Yes」 や 「No」で答えるのが基本です。
ですが、 間接的な返答(たとえば「明日、何か予定入ってる?」と聞かれての返答が「え、どうしてそんなこと聞くの?」など)もありえます。
☆ 提案・依頼・許可の疑問文:相手に何かを提案や依頼したり、許可を求めるときの疑問文です。 例えば、
- Would you like to go for a drive with me?
「私と一緒にドライブに出かけませんか?」(提案) - Can you tell me how to make such a tasty cake?
「そんな美味しいケーキ、どうやって作るのか教えてくれない?」(依頼) - May I borrow your bicycle for a little while?
「しばらく、あなたの自転車を借りてもいいですか?」(許可)
などです。返答としては、All right「いいですよ。」のような承諾の言葉や、I’m afraid I can’t.「すみませんが、できかねます。」のような断りの言葉などがくるでしょう。
ただし、ここでも間接的な返答(たとえば「明日、2人で映画観に行かない?」と誘ってからの返答が「明日の何時?」など)もありえます。
☆ 付加疑問文:発言の最後が「~ですよね?」などとなる疑問文です。同意を求めたり、確認したりする場合に使われます。例えば、
- This movie is so popular, and really interesting, isn’t it?
「この映画はとても人気だし、本当に面白いよね?」(同意) - You have a lot of video games, don’t you?
「君はテレビゲームをたくさん持ってるよね?」(確認)
などです。返答としては「Yes」・「No」などが普通です。
ですが、こちらも間接的な返答(たとえば「明日は相当寒いらしいね?」と確認したところの返答が「外出する時はカイロを持って行かないとね。」など)もありえます。
☆ 否定疑問文:Don’t you ~? や Isn’t he ~? など、否定の疑問文です。確認を求めたり、意外なことに驚いているときに使われます。例えば、
- Didn’t you play tennis with Ken yesterday morning?
「昨日の朝、ケンとテニスをしなかったの?」(確認) - Isn’t he going to attend the meeting tomorrow?
「彼は明日のミーティングに参加しないのかい?」(意外なことへの驚き)
などです。返答としては「Yes」・「No」で答えるのが通常です。ただし、答え方に注意が必要です。つまり、
質問者側の疑問文が肯定だろうと否定だろうと関係なく、
- 返答の内容が肯定文 → Yes で答える
- 返答の内容が否定文 → No で答える
と、返答の内容が肯定なのか否定なのかで判断してください。例えば上の例でいうと、
Didn’t you play tennis with Ken yesterday morning?
「昨日の朝、ケンとテニスをしなかったの?」(確認)
<返答>No, I didn’t. It was pouring yesterday.
「うん、しなかった。昨日はどしゃぶりの雨だったんだ。」
という形になります。日本語で考えると「~しなかったの?」→「うん、しなかった。」となるため、Yes で答えてしまいそうになります。
ところが返答は「テニスをしなかった」という否定の内容なので、こちらを基準にして No で答えるのが英語のルールなので、ご注意を。
なお、否定疑問文でも間接的な返答(たとえば「昨日、サリーと遊ばなかったの?」と聞かれたときの返答が「あっしまった!約束を忘れてた!」など)がありえます。
☆ 平叙文:相手に何かを質問するわけではなく、普通に感想・意見・事実などを述べるパターンです。例えば、
- Ozora Subaru is the prettiest VTuber in the hololive group.
「大空スバルは、ホロライブグループの中で一番可愛いVTuberだよ。」(感想) - I think it won’t rain tomorrow.
「明日は雨は降らないんじゃないかと思う。」(意見) - Ninzaburou arrested the offender yesterday.
「任三郎はきのう、その犯罪者を逮捕した。」(事実)
などです。返答としては、このパターンでは直接・間接という見方ではなく、相手の話に対しての感想や意見を述べるのが一般的でしょう。
発言の出だしを特に集中して聞き取ろう!
上で述べたように発言の仕方には複数のパターンがありますが、それを判別するには、 発言の出だしを正確に聞き取ることが一番重要です。たとえば、
Why did you do such a thing?
「どうしてそんなことをしたんだい?」
という発言なら、出だしが Why で始まっているので、6W1Hパターンであることがすぐに分かります。 それが分かれば、
「相手は、 理由を述べてくるだろうな。」
という心構えができますし、選択肢の中に
Yes. I did.
「はい、やりました」
などの Yes/No の返事で返してくる選択肢はすぐに正解の候補から外せるようになります。
逆に、
Ⅰ am going to go on a picnic with my friend tomorrow.
「明日、友人とピクニックに行くんだ。」
という発言なら、出だしが I で始まっているので、平叙文のパターンかなと想定してよいでしょう。すると、
「相手は、感想を述べてくるだろうな。」
という心の準備ができますし、選択肢に
Because 〜.
などの理由を述べるような選択肢はすぐに排除できるのです。
出だしが正確に聞き取れれば、とたんに解答する意欲がわいてきます。逆に聞き取れなかったときは答えに自信が持てなくなるでしょう。
このあたりの心理状況はかなり正答率に影響するので、
「出だしが一番重要!」
と常に自分に言い聞かせながら問題に取り組んでください。
ズラした正解に注意!
現在は以前と比べて、Part2の難易度が上がっている傾向にあります。というのも
正解の選択肢が質問に対してストレートな答えになっていないから、答えを選びにくい問題が増えている
からです。
先ほど発言の各パターンを紹介した際にそれぞれの「間接的な返答」の例を挙げていきましたが、あのような返答のことです。
たとえば日本語の応答で説明すると、
「この説明書はなぜこんなに難しいんだい?」
という質問に、
「ボブに分かりやすくするように頼んでおいたよ。」
と答えるようなケースです。相手はすでにそのことを把握していて、対策済みだと伝えたいんですね。
確かにこれでも答えとしては成立していますが、普通、質問した側は説明書が難しいことの理由が返ってくることを予想するはずです。
そういう意味で、「 ボブに分かりやすくするように頼んでおいたよ。」という答えは、質問に対するストレートな答えとは言えません。
この例のように日本語の場合なら、私たち日本人であれば、ストレートな答えでなくても普通に相手の言いたいことを理解できるでしょう。
ですが、これが英語になるとかなり厄介に感じるだろうことは、想像するに難しくないはずです。では上の例を Part2 の問題形式にしてみると、
Why is this instruction so difficult to understand?
「この説明書はなぜこんなに難しいんだい?」
- (A) Because I went to sleep early last night.
「昨日の夜は早く寝たからです。」 - (B) I’ve asked Job to simplify it.
「ボブに分かりやすくするように頼んでおいたよ。」 - (C) Thank you for playing table tennis with me.
「一緒に卓球してくれてありがとう。」
正解は (B) になりますが、実際に試験でリスニングしたときに (A) の Because ~ に引っかからずに (B)を選べるかどうかです。
(C) は論外だとしても、Why ~? と聞かれたときに、Because ~ という理由を述べるキーワードがある選択肢を振り切ることができるかどうか。
(A) は、英文全体の内容はまるで関係のないことを述べているために、冷静に全部聞き取れれば引っかかることはないでしょう。
しかし、本番の緊張して焦っている状態では、Because だけを聞き取って「これだ!」と即決してしまう恐れもあるのです。
正答率を上げるためには、やはり形だけにとらわれずに、音声の意味内容をしっかり理解していくように努めることが求められるでしょう。
たくさんの問題に触れて、発言パターンに慣れていこう
この記事は以上になります。TOEICリスニング問題 Part2 は、まずは発言パターンのそれぞれの特徴を覚えるところから始めてください。
あとは、たくさんの問題に触れることで、最初の出だしを聞いた瞬間にどのパターンに該当するのかを即座に判断できるようにしていきましょう。
そして選択肢を選ぶ際には、ストレートでない間接的な返答にも注意して、引っかけの肢に惑わされないよう注意しましょう!
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