TOEIC リスニング対策 ー 速くて聴き取れない問題への対処法

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TOEICのリスニング問題はスピードが要求される

初めてTOEICのリスニング問題(特にPart2以降)を解いたときに

あれ、思っていたよりも話すスピードが速いな?!しかも何言ってるのかよく分からない!

と、ショックを受けた人も多いのではないでしょうか。

大学受験の共通テスト(旧センター試験)でのリスニング問題のような感覚で臨むと、かなり聴き取りにくいと感じるのが普通だと思います。


では具体的に、どのように聞こえるか。これはもちろん聞く側のレベルにもよるのですが、一般的なケースを挙げると・・・

「ハッキリと聴こえる単語もあるけれど、その周りの部分のスピードが速くて、しかもゴニョゴニョとした音で聞こえるので聴き取りにくい。

そのため、単語と単語の間がどうつながっているのかが分からないので、内容が把握できない・・・」

という感じではないでしょうか。

実は、この

速くてゴニョゴニョした音

の部分が、リスニング全体のスピードを速く感じさせ、また内容の把握を難しくさせている大きな要因の1つなのです!

聴き取りにくい箇所の謎を解明します!

具体例として、いくつか英文を挙げます。

● Stand up!  この英文は、決して「スタンド アップ!」とは発音されません。

スタンダッ()!

と発音されます。他にも、

● One of our teachers ~ .  は「ワン オヴ アゥワ ティーチャーズ ~.」ではなく、

(ゥ)ワナヴァーティーチャーズ ~.

という発音です。さらに、

● It won’t work. は「イット ウォウント ワーク」ではなく、

イッ ウォウン ワー()

という感じで発音されます。

つまり、実際の会話では1つ1つの単語が発音記号通りに正確に発音されているわけではなく、

前の単語の語尾とあとの単語の先頭がつながって発音されたり、単語の語尾の発音が消えて聞こえなくなったりしている

のです。

これは、より会話をスムーズに、流ちょうに話すためのテクニックのようなもので、どんな言語にも当てはまる傾向ではないでしょうか。

音が変化しているから、聴き取りにくい

例えば日本語でも、

「俺はよ、お前と話がしたいんだよ。」というフレーズの場合、人によっては

「おれはよ、おまえとはなしがしたいんだよ。」と一言一句ハッキリとは言わずに、

おらぁよ、おめぇとはなしがしてぇんだよ。

と言うこともありますよね?

そして、もしも日本語を学んでいる外国人がこのフレーズを「おれはよ、~」ではなくて「おらぁよ、~」で聞いたとしたら、

…おそらく何を言っているのかよく分からないのではないでしょうか。


私たち英語を学んでいる日本人も、同じような状況に置かれているわけです。英語のネイティブスピーカー同士が話す自然な英語の場合、

  • 単語同士がつながったり
  • 発音が消えたり
  • ある音が別の音に変わってしまったり

そういった色々な変化が起こっているために、聴き取りにくいのです。

そのため、リスニング力を上げるためには、こうした英語の「音の変化」について理解し、慣れていく必要があります。

「弱形」を理解しよう!

さらに、もう1つ。英語の発音の大きな特徴の1つとして、「弱形」というものがあります。これは、

「単語のうち、意味よりも文法としての機能のほうが重視されるものは、より短く発音される」

という性質です。

品詞でいうと、冠詞、助動詞、人称代名詞、前置詞、接続詞などが当てはまります。

これらの品詞が発音されるときは、私たちが学生時代に学んだ通常の発音よりも、短くサッと発音されるわけです。

たとえば、前置詞の from は、実際の会話では「フロム」とハッキリ発音されずに、「フム」と短くなります。これが弱形です。

他にも、人称代名詞の our が「アウア」でなく「ァー」と発音されたり、接続詞の or が「オア」ではなく「」となったりします。


さらに英文でも見ていくと、

Our English teacher has been suffering from piles.

「私たちの英語の先生は、ずっと痔に悩まされている。」

この英文のうち、太字の単語が弱形で発音されます。すなわち、

  • Our →「ァー
  • has →「ァズ
  • been →「ビン
  • from →「フム

という発音になるわけです。これらの単語は、意味そのものよりも文法としての機能が重視されるものばかりです。

こういった単語は、短く、サッと発音され、意味が重視される単語をより際立たせるようになっています。


一方、名詞の「English」・「teacher」・「piles」や、動詞の「suffering」は、その単語の意味が重視されます。

そのため、聞き手が聞き取りやすいように強く、ハッキリと発音されます。これらは弱形の逆で「強形」の単語になるのです。

弱形に慣れると、リスニングが楽になる!

英語はこのように、意味を重視する「強形」の単語と、文法としての機能を重視する「弱形」の単語とが合わさって、

前者は強くハッキリ後者は短くサッ

と発音することで、メリハリのきいた、リズム感のあるアクセントやイントネーションが成立しているのです。

そして、この「弱形」の単語が通常の発音よりも短く発音されて、しかも聞き取りにくいために、

英文全体のスピードが速く感じて、内容も理解しにくくなってしまう

わけです。

ですから、「弱形」を理解して耳がそれに慣れるようになっていけば、少なくとも音はどんどん聞き取れるようになっていきます。

そして、リスニングがどんどんと楽になっていきます♪


あとは、語彙力や文法力などの他の力を同時に鍛えていくことで、話される内容をも正しく理解することができるようになるのです。

リスニングの上達は、感動の連続!

以上、リスニングが早くて聞き取れない、その原因と対策についての話をさせていただきました。

リスニングは、上達がとても実感しやすい分野だと思います。日々勉強を続けていると

「あれ、前は今の箇所が全然聞き取れなかったのに、今はかなり聞こえやすくなっている!」

という瞬間が、何度も訪れます。そのときは本当にもう、涙が出そうになるくらいの感動モノです。

そんな幸福の瞬間を何度も経験しながら、気が付いたらリスニング力の高みに到達していた、という素晴らしい結果を味わえることでしょう。


苦手なリスニングを得意分野に変えて、よりいっそう英語の面白さを味わっていきましょう!

コメント

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